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12|| 地震の時の避難訓練

2010.8.3(火) 【こうち生協】


南海地震が発生する確率が年々高まっています。こうち生協さんでは、避難訓練や避難所への誘導経路の確認などの地震を想定した訓練を、2010年度内に全事業所で取り組む予定だそうです。83日には本部事務所で地震が発生した時の初動訓練として避難訓練が行われました。

 訓練の開始は1230分。冒頭に2分ほどの映像(地震の揺れによってオフィスの家具類がどのように動くかの実験映像)を参加者全員で見ました。地震対策をしたオフィスでは椅子が動く程度なのに対して、対策をしていないオフィスではロッカーが倒れたり、コピー機が走り回ったりする映像を見て、参加者からは驚きの声が…。 

 映像を見た後、各自の場所に戻って訓練スタートです。「いま、震度6強の揺れが始まりました。各自頭を保護して姿勢を低くしてください」と館内放送が始まりました。南海地震の予想に合わせて、訓練の揺れも1分間以上続く想定です。「揺れは続いています、蛍光灯が落ちてくるかもしれません、ロッカーが倒れてくるかもしれません・・・」と館内放送が続く間、職員はカバンで頭を守ったり、机の下に入ったりして身を守っていました。 

 「いま揺れがおさまりました」という館内放送を合図に全員で外に避難します。部門ごとに点呼を取って、非難が完了したかどうかを確認。ここで2名の不明者が出ていることが発覚しました(もちろん訓練上の想定です)。点呼確認結果の報告を受けた管理グループマネージャーの林さんは、4人の男性職員に建物の被害確認と不明者の捜索を指示。手分けして確認に行った4人から、「コピー機が吹っ飛んでいます」とか「壁にひびが入っています」「道路には異常はありません、近所に火災は発生していないようです」と次々に被害状況が報告されます。不明だった2人も無事救出(?)されました。管理グループマネージャーから全員に対して被災状況が報告され、「火事は発生していないようですので、事務所内に戻って、部門ごとに外出中の職員の安否確認を行ってください」と指示が出ました 

それぞれの部門で、「災害時の安否確認」の項目をみながら「けがはありませんか、いまどこですか」「車をおいて避難する時はキーはつけたままにしてください」などと、相手の状況の確認と本部事務所の状況の伝達、避難時の注意の指示を伝える練習がされました。電話をする人と外出中で電話を受ける人の役割を分担して、ロールプレイング形式で練習をした部門では、アドリブの受け答えもあって、真剣な中にも楽しい笑い声も響いていました。最後に全員で救急箱とラジオのある位置を確認し、約15分間の訓練を終了しました。 

 

こうち生協さんの本部事務所ではロッカーと天井の間に突っ張り棒をいれるなど、ある程度の対策はしていますが、職員の皆さんは、改めて自分の周りのオフィス家具を見回して、「あのロッカーは気をつけないといかんよね」「この引き出しが飛び出してくるかもしれん」などと話していました。訓練参加者からアンケートをとり、今後、事務所の安全衛生委員会での話し合いの材料にもしていく予定だそうです。  

                                                                          (S)

▲ 地震発生!机の下へ!
▲ 地震発生!机の下へ!
▲ 揺れが収まったので外へ避難
▲ 揺れが収まったので外へ避難
▲ 駐車場で部門ごとに全員いるか確認
▲ 駐車場で部門ごとに全員いるか確認
▲ 被害状況を責任者に報告
▲ 被害状況を責任者に報告
▲ 外出中の職員の安否確認の練習
▲ 外出中の職員の安否確認の練習