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会員生協探訪記 36

2012.5.23(木) 【高知工科大生協】


高知工科大生協 カフェテリア営業スタート

高知工科大盛況カフェテリア外観
高知工科大盛況カフェテリア外観

 

昨年12月に高知工科大学生協が設立されました。そして今年41日、いよいよカフェテリアの営業もスタート。工科大のカフェテリアは、毎日約1100人もの方が利用しています。これだけ多くの利用者がある背景には、大学生協ならではの「ミールカード」があります。カフェテリアの森店長に伺うと、「学生寮にいる240人の全員にミールカードを購入していただきました。夜の営業のオーダーストップは平日は9時30分ですし、土・日・祝日も6時から8時までの夕食だけは営業します。休みはお盆のころの退寮期間と年末年始だけになるんじゃないかな。」と話してくださいました。大学の周囲にはあまり飲食施設がありませんので、毎日遅くまで研究をしている方たちの食生活を支えるという点も、工科大ならではの特徴ですね。

森店長は、高知大学生協からの支援で工科大生協に来ています。「カフェテリアの人気のメニューは鶏ポン唐揚げやチキン南蛮。高知大学生協のカフェテリアと比べて、工科大のほうは丼物が多く出ますね。男子学生が多いですから。また、高知大なら女性はライスはSが多いけど、ここでは女性もM。女性もよく食べます。」とのこと。少数派ながら、男性と肩を並べて日々研究や実験に励む女性たち。食生活でも負けていませんね。

実は、オープン前は1700人程度の利用を想定していたとのことで、実際の利用人数が想定よりあまりにも多かったため、当初はスタッフの人数も食器も調味料も足りなくて大変だったそうです。その時に、カフェテリアを支えたのは学生委員会のメンバー。森店長のお話によると、「学生委員会が、昼食時の混雑の整理や、時には自らレジにはいったり…。行列の対策も考えてくれました。昼食のピーク時には15分も並ばなければならない状態だったのですが、レジを増やしたり、プリペイドカードの利用率を高めたり、ピーク時をずらして利用してくれたらポイントサービスをするなど、張り切ってやってくれました。」とのこと。頼もしい限りです。

一方で、組合員からは「前より高くなった」とよく言われるそうです。生協の前にカフェテリアを運営していた業者は定食中心で、500円程度でボリュームのある食事が提供されていたようですが、生協はメニューを1品づつ選んでいく形式ですので、どうしても700円前後の価格になりやすいとか。自分でバランスを考えて食べるものを選ぶということと、安全安心な食材を使用するということは、大学生協の食育の視点では欠かせない要素だと思いますが、低価格との両立は簡単ではないようです。

森店長は、今後の課題として「何よりも、まず、工科大に生協が定着できるように。そのためにも、いろんな要望に応えていきたい。価格もそうですし、先生方からは、来客が来た時に案内できるようなメニューがほしいというような要望もいただいていますので。」と話してくださいました。

現在、工科大生協の組合員数は700人。それに対して母数(学生数+教職員数)は2400人。立花専務は「まずは過半数の組織を目指す。来年の4月に新しい1年生を迎えるころには過半数は達成できると思いますが、できればそれを待たずに組織率を高めたい。」とのこと。

工科大生協の設立は、高知県内では12年ぶりの新しい生協の誕生です。新しい生協の仲間の発展を、県生協連は心よりお祈りしています。

(S)

午後5時頃のカフェテリアの様子
午後5時頃のカフェテリアの様子
高知工科大のオフィス。  立花専務の横で学生委員の皆さんが勉強していました
高知工科大のオフィス。 立花専務の横で学生委員の皆さんが勉強していました