会員生協探訪記 58
2014.9.15(月・祝)【コープ自然派】
「福島原発事故を経験した母たちと考える」が開催されました
コープ自然派しこく こうちセンターの組合員活動「統一テーマ 脱原発」主催で『「その時」どうしたらいいの?~福島原発事故を経験した母たちと考える』が東部健康福祉センターで開催されました。
埼玉県で暮らしていた岩内さんと会田さんは、福島原発事故をきっかけに高知に移住されてこられたお母さんです。そのお二人の事故後の心の葛藤のお話をお伺いしまいした。
まず、震度5強の揺れだった埼玉県での地震発生時の様子として、ツッパリ式の耐震本棚などが倒れた家の様子やガス・電気・水道のライフラインが大丈夫だったこと、繋がらない通信、情報のないラジオのことなどお話いただきました。食品・日用品が品薄になった頃、日持ちのしないパンがゴミの日に大量に廃棄されていたという話が印象的でした。
そして、その後起こった原発事故。岩内さんはガイガーカウンターを持って散歩したり、金属アレルギーのある会田さんは体調異変を感じたり不安な毎日を送られていたそうです。お二人とも、とにかく正しい情報がどれなのかわからなかったのが辛かったとのこと。「自分の安全を他人に預けてはいけない」という思いで、周囲の人との温度差にも悩まれながら、行動されていたそうです。
やがて周囲の異変が、放射能の影響ではないかと疑心がつのり、お子さんを連れ岩内さんは友人を頼り、会田さんは知り合いもいない高知に移住する決意をされました。
埼玉に住まわれていたお二人がこんな思いをしていたなら、福島に住んでいる(いた)方たちの思いは、測りしれません。
福島原発爆発により壊された、平和で静かないつもの毎日。
もし、伊方原発が同じようになったら、高知に住む私たちは一体どのような行動を取るのでしょう。
会田さんは、「どこかで折り合いをつけて、気にしすぎはダメ」ともおっしゃっていました。
(FM)